介護キラリ☆ホット

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特養における介護事務の役割と仕事内容について!?

皆様こんにちは!ロマです!

こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?

今日は『特養における事務員』についてです!

そうなんですね!重要な仕事ですから気になります!

では一緒に勉強していきましょう!

 

 

 

1.介護事務とは?

介護事務とは、介護保険サービスを提供する施設で働く事務職員のことです。これには老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所などが含まれます。

主な業務は介護報酬の請求ですが、一般事務、経理労務、採用、広報など、事業所運営に関連する多岐にわたる業務も担当します。これらの業務は大変ですが、利用者や職員にとってより良い施設を作るための重要な役割を果たしています。

介護保険サービスの利用者やその家族、事業所の職員、ケアマネジャー、行政の担当者など、多くの人々とのコミュニケーションが求められるため、対人スキルが高い方に適しています。

介護事務と医療事務の違いは、それぞれが担う保険請求業務にあります。医療事務は医療保険に基づく診療報酬を、介護事務は介護保険に基づく介護報酬を請求する点が異なります。医療保険介護保険の間にはいくつかの違いが存在します。

 

《公的医療保険と公的介護保険の違い》

 

診療報酬の単位は全国で統一されていますが、介護報酬の単位は地域やサービスの種類によって異なることがあります。医療保険の利用者負担は都度精算されますが、介護保険の利用者負担は月ごとにまとめて精算されるため、介護保険の請求事務では、国保連への請求書に加えて利用者への請求書の作成が必要です。

 

2. 介護事務になるには?

資格や経験がなくても大丈夫!しかし、意外と役立つ資格や経験があるかもしれません。

介護事務の職に就くために特定の資格や経験は必要ありません。

しかし、事務作業ではパソコン操作が不可欠です。特にエクセルやワードの使用能力が重要視されます。マイクロソフト社の認定試験であるMOSマイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格を取得すると、自分のパソコンスキルを客観的に証明できます。

また、以下のような資格や経験があれば、優遇されることもあります。

 

〈介護の経験や資格のある方〉

介護の現場を支える仕事に従事する以上、介護経験や資格が業務に大いに役立ちます。介護職としての勤務経験、介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士の資格を有しているなら、それらを積極的にアピールすることが重要です。

 

〈医療事務の経験や資格のある方〉

医療保険介護保険という違いこそありますが、業務の進め方が似ているため医療事務の経験や資格のある方が歓迎される傾向にあります。

 

〈簿記資格〉

保険請求に加え経理全般を担当する場合、業務の中でも経理の占める割合が大きい場合には、簿記2級以上、あるいは、経理の実務経験がアピールポイントになるでしょう。

 

〈運転免許〉

業務に利用者の送迎が含まれる場合、運転免許が必須となります。事業所によって異なりますのでご確認ください。

 

介護事務の民間資格には国家資格は存在しませんが、多様な民間資格が提供されています。以下はその代表的な資格です。

 

ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク®)〉
主催:一般財団法人日本医療教育財団
試験日程:年3回(5月、9月、1月)
受験者数:712名(2020年度)
合格率:非公表
受験料:6,900円(税込)
受験方法:在宅

 

介護事務管理士®技能認定試験〉
主催:株式会社技能認定振興協会
試験日程:年12回(毎月第4土曜日の翌日)
受験者数:非公表
合格率:約70%
受験料:5,500円(税込)
受験方法:在宅

 

〈介護報酬請求事務技能検定試験〉
主催:日本医療事務協会
試験日程:年6回(偶数月の第3日曜日)
受験者数:1,000名(2020年度)
合格率:約80%
受験料:6,600円(税込)
受験方法:会場

これらの資格は、介護保険制度や介護報酬請求の実務を学ぶためのもので、未経験者やスキルアップを目指す方にとって有益です。挑戦してみる価値はあります。

 

3. 介護事務の仕事内容

介護事務の仕事内容は主に以下の通りですが、施設の規模(利用者数や職員数)によって業務の範囲や量が異なることがあります。また、人手不足の事業所では介護業務を手伝うことを求められることもあります。入職後に「想像していた業務と異なる」と感じないためにも、面接時に業務内容を直接確認することが重要です。

 

介護保険サービスに関連する事務》

・介護報酬の請求業務

・ケアマネジャーの支援

・各種行政手続き

・立入監査の対応

・利用者の送迎 など

 

《一般事務》

・電話や来客の対応

・備品や消耗品の管理・発注

・建物や設備の修繕依頼 など

 

経理事務》

・伝票管理

・経費精算

・給与計算

・請求書や領収書の発行 など

 

労務事務》

・勤怠管理

・シフト作成

・休職や退職の手続き など

 

《採用事務》

・採用媒体の管理

・面接日の調整

・入職の手続き など

 

《広報事務》

・広報誌の作成

・ホームページの更新

・見学者の対応 など

 

 

4. 介護事務の働き方

勤務先が特別養護老人ホーム(特養)の場合を例に取ると、介護事務の一日の仕事の流れはおおむね次のようになります。

 

《介護事務の一日 特養勤務の場合》

 

介護報酬の請求事務は月末から月初にかけて、また監査が予定されている際には残業が発生することがあります。しかし、他の介護職員と異なり、介護事務は基本的に日勤のみで夜勤はありません。

 

《介護事務の休日》

介護事務の休日は、他の介護職員と同様に1ヶ月単位の変形労働時間制が一般的で、4週8休や月9休月10休など交代で休むことが多いです。

一部の施設では土日祝日が休みですが、月末から月初にかけての保険請求業務がある場合、休日出勤が必要になることもあります。

 

5. まとめ

介護事務の将来性は、高齢化が進む中で介護業界を支える人材が常に不足しており、事務職も例外ではない状況です。

介護事務の仕事は介護報酬の請求業務や各種行政手続きなど専門性が高く、介護保険制度の3年ごとの改正に伴い、知識の定期的な更新が必要ですが、経験を積むほどに事業所からの信頼も得られます。

無資格や未経験からのスタートも可能ですが、医療事務や経理事務の経験者が歓迎される傾向にあり、「介護の仕事を理解している」「利用者や職員の気持ちに配慮できる」といった介護職の経験を評価する事業所も存在します。体力的に厳しい介護の現場を支える仕事を求める方にも、介護事務は適しています。