皆さんこんにちは!ロマです!
こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?
今日は『服薬介助』についてです!
とても重要ですね!基本的な介助の中でも命にかかわるのでしっかりと勉強しましょう!
では皆さんで一緒に勉強しましょう!
介護施設における重要な業務の一つは、服薬の管理と介助です。介護が必要な高齢者の多くは、様々な病気を抱え、長期にわたる服薬が必要です。
また、複数の病気を持つ高齢者も少なくなく、一度に多くの種類の薬を服用することがよくあります。これにより、服薬の管理をすべて行うことが難しく、飲み忘れや過剰摂取が発生することがあります。
薬は健康を維持するために不可欠ですが、服用方法を間違えると健康を害する原因ともなり得ます。そのため、介護施設では正確な服薬が行えるよう、適切な介助と管理が求められます。
ここでは、高齢者の健康を守るために、介護職員が把握しておくべき服薬管理と服薬介助の要点について説明します。
その他介助については過去の記事をご覧ください♪
1. 服薬管理はとても重要
多くの高齢者が介護施設で処方される内服薬を使用しています。これらの薬は種類が多岐にわたり、一般的なものから高齢者向け、特定の疾患に対応するものまで効果はさまざまです。服用のタイミングに注意が必要な薬もあり、服用や管理が困難な高齢者には介護職員が適切な支援を提供し、医療職員が管理を行う必要があります。誤った方法やタイミングでの服用は、場合によっては生命を脅かす可能性があります。そのため、高齢者が指定された方法で薬を確実に服用できるよう、介護施設は細心の注意を払う必要があります。
2. 服薬のタイミングとは?
内服薬はそれぞれに定められた服用時間があり、これを守らないと逆効果になることもあるため注意が必要です。
①食前
食前に指定された薬は、食事開始の20~30分前に服用します。食欲増進剤や糖尿病薬などがこのタイミングで服用されることが多いです。
②食直前
食直前に服用する糖尿病薬は、食事を始める直前に服用するもので、血糖の上昇を抑えたり吸収を遅らせる効果があります。
③食間
食間は「食事と食事の間」を指し、具体的には食後2~3時間後に服用することを意味します。
④食後
食後に服用する薬は、食後20~30分以内に服用するもので、食事による胃への刺激が少なく、吸収されやすくなります。
⑤眠前
眠前に服用する薬は、就寝の20~30分前に服用し、睡眠導入剤や安定剤、気管支拡張剤や下剤などが含まれます。
⑥起床時
起床時に服用する薬は、骨粗鬆症治療薬として用いられ、起床直後に服用します。胃が空の状態で服用することで効果が発揮され、服用後30分間は飲食を避ける必要があります。
3. 服薬介助の手順
介護職が高齢者の服薬の介助を行う際の手順は以下の通りです。
①薬が事前に用意されているか、内服薬の内容をチェックする
②指定された時間に白湯と内服薬を準備し、利用者に届ける
③内服の実施を告げ、利用者の同意を得る
④利用者が自分で内服薬を摂取できるよう手渡す(自分で摂取するのが困難な場合は、同意を得た上で介助する)
⑤白湯で薬を飲むよう促し、薬が確実に飲み込まれたことを確認する
⑥物品を片付け、介助した内容を記録する
介護職における服薬介助や医療職における服薬管理は、事故につながる可能性が高いため、事前の準備と確認、服薬の確実な摂取が非常に重要です。手順に沿って冷静に、確実に服薬介助や管理を行いましょう。
4. 服薬を拒否する方への対応は?
高齢者の服薬介助において、服薬拒否はよくある問題です。具合が悪くなると感じるなど、本人には明確な理由がありますし、認知症を持つ方々は薬を口に入れること自体に強い抵抗を示すこともあります。服薬は高齢者の病状や体調に合わせて処方されるため、できる限り服用してもらいたいものです。
服薬拒否に対する対応策をいくつか紹介します。
・薬の効能と必要性について説明する
薬の服用に否定的で拒否する方には、その薬がなぜ必要なのか、健康にどのように役立つのかを理解してもらうように説明します。例えば、腸閉塞の既往がある方で、排便を促す下剤を服用する必要がある場合、下剤による腸の活動増加が不快感を引き起こすことがあります。
・無理強いせずに時間を置く
認知症の方が一度拒否すると、しばしば興奮状態になり、服薬がさらに困難になることがあります。そのため、一度拒否された後は、介護職のアプローチ方法を見直し、本人が落ち着いた時に再度試みます。
・別の職員による対応
利用者と介護職の間には相性の問題が生じることもあります。拒否された場合は、他の職員に対応を依頼することも一つの方法です。
・食事と一緒に服用する
食後に服用する薬は、少量の食事と一緒に摂取することで服薬を促すことができます。認知症の方は薬を食べ物と認識しないことがあるため、食事に混ぜて服用させる方法が有効です。
・服用しやすい状態かを確認する
飲み込む力が弱い方や誤嚥しやすい方は、薬の形状が原因で服薬を拒否することがあります。そのため、服薬の状況を観察し、必要に応じて薬の種類や形状を変更することが重要です。
認知症の方は服用したことを忘れることがあり、そのために興奮することもあります。その際は、偽薬として整腸剤やビタミン剤、ラムネ菓子などを使用して落ち着かせることができます。
5. 服薬介助時の注意点
服薬介助においては、介護職員が正確な認識を持つことが不可欠です。飲み忘れや他人への誤投薬など、重大な事故につながるリスクがあります。安全な服薬介助を行うためには、以下の点に注意しましょう。
・複数の利用者への同時介助を避ける
複数の利用者が同じテーブルにいる場合や、同時に食事を終えた場合でも、一度に服薬介助を行うと、薬の取り違えや混入のリスクが生じます。転倒リスクのある方に安定剤を誤って投与したり、低血圧の方に血圧を下げる薬を投与したりすると、最悪の場合死に至る可能性もあります。
・薬の禁忌を理解する
カルシウム拮抗薬を服用している方がグレープフルーツジュースを飲むと、効果が過剰に現れることがあります。また、血液をサラサラにする薬を服用している方が納豆を食べると、効果が得られないことがあります。骨粗鬆症薬は、十分な水で飲まないと喉に留まり、潰瘍を引き起こす可能性があるため、服用後30分間は横になってはいけません。利用者が服用している薬の特徴や禁忌を把握し、適切な服薬介助を行うことが重要です。
・服薬適切性を確認する
食事が終わったからといってすぐに服薬介助を行うと、口腔内に食べ残しがある場合があり、誤嚥や窒息のリスクがあります。また、食後の糖尿病薬を服用する方が食事をほとんど摂らずに薬を服用すると、急激な血糖低下を引き起こす可能性があります。
・日付と名前を確認し、声に出す
服薬介助を行う際は、薬袋の日付と利用者の名前を目で確認し、声に出して読み上げることで、誤投薬のリスクを減らすことができます。
・水で服用する
濃い緑茶やコーヒーなど、水以外の飲み物で薬を服用すると、薬の効果が十分に発揮されないことがあります。原則として、服用時はお白湯を用意しましょう。
・口腔内への投与を確認する
利用者が自分で薬を飲む場合でも、薬が落ちたり、口からこぼれたりすることがあります。服薬介助時は、利用者が薬を飲み込むまで目を離さないようにしましょう。
・誤嚥に注意する
薬の形状や利用者の状態によっては、誤嚥しやすいことがあります。適切な対応として、お白湯にトロミを加えたり、オブラートや服薬用ゼリーを使用したり、嚥下時には顎を引いてもらうなどの方法があります。
・記録を残す
服薬介助は食事時間と重なることが多く、介護職員が忙しくなりがちです。誤薬事故を防ぐためにも、服薬に関する情報はすべて記録に残し、職員間で共有するシステムを構築しましょう。
他にも、利用者のその日の状態に応じて内服するかどうかを判断する下剤や血圧降下剤、安定剤などの薬や、副作用に注意が必要な薬があります。そのため、内服に関するすべての情報を記録し、職員間で確実に共有できるシステムの構築が重要です。服薬介助に関連する情報は、紙媒体では日中の観察記録、食事摂取量、薬の準備状況、禁忌情報など多岐にわたり、複数の書類に分散して記入されることが多いため、統合された情報としての確認が困難です。トラブルを未然に防ぎ、安全な服薬介助を実施するためには、記録を一つの媒体で行い、閲覧が容易なタブレット端末などのICT化が非常に有効です。
6. 服薬管理の工夫
介護事業所では、利用者の内服薬を管理し、日ごとに必要な薬を用意することは医療行為にあたり、医療職の業務です。しかし、事業所や施設、在宅での飲み忘れや飲み損じを防ぐために、確実な服薬管理を行う工夫が求められます。
・小袋にまとめる
利用者が一度に10種類前後の錠剤を服用する場合もあり、バラバラの状態では管理と介助が困難です。チャック付きの小袋にまとめて用意することで、介助時の確認が容易になります。
・服薬ボックス、服薬カレンダーを活用する
服薬ボックスを使用すると、その日の全利用者の服薬を容易に確認できます。利用者の名前を小分けスペースに貼るのも良いでしょう。在宅での服薬管理には、曜日と時間ごとのポケットがある服薬カレンダーが便利です。
・一包化してもらう
内服薬が多い利用者は、病院や薬局で処方される際に、薬を一つの袋にまとめてもらうことで管理が容易になります。
・服薬介助後の袋、シートを残す
服薬介助後の空の袋やシートを保管しておくことで、内服管理が容易になります。可能であれば、空容器保管用のボックスを用意するとより管理が楽になります。
7. まとめ
高齢者は多くの薬を服用するため、薬の管理が困難です。誤薬や飲み損じは命に関わるため、薬ごとの注意点を把握し、一人ひとりの利用者に対して安全かつ確実に服薬介助を行う必要があります。服薬前後に異常を感じた場合は、直ちに医師や薬剤師に相談することが重要です。また、服薬の副作用や与薬判断に必要な状態を観察し、記録を残すことで、安全な服薬管理が行えます。しっかりとした対応を心掛け、安全安心な生活を継続できるようにしましょう!
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