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介護福祉士が考える!外気温変化と高齢者のリスク管理について!

皆さんこんにちは!ロマです!

こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?

今日は『気温の変化が与える影響』についてです!

とても気になりますね!考えるいい機会ですね!

では皆さんで一緒に勉強しましょう!

 

 

高齢者にとって、外気温の変化は私たちが思っている以上に大きな影響を与えます。暑すぎたり寒すぎたりすると、体調を崩しやすくなるだけでなく、重篤な症状を引き起こすこともあります。今回は、外気温が高齢者にどのような影響を及ぼすのか、そしてその対策について詳しくお話しします。高齢者の健康を守るために、気温の変化にしっかりと対応していきましょう。

 

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1. 高齢者の体温調節機能と外気温の関係

まず、高齢者が外気温の変化に敏感なのは、体温調節機能が若い頃と比べて低下しているためです。若い頃は、暑いときには汗をかいて体温を下げたり、寒いときには筋肉を震わせて体温を上げたりと、体が自動的に対応してくれます。しかし、高齢になるとこうした体温調節機能がうまく働かなくなり、外気温に体がついていけなくなることが多くなります。

 

① 暑さへの対応が難しい

高齢者は、暑さを感じても汗をかく機能が低下しているため、体温を効果的に下げることが難しくなります。そのため、気温が高くなると体内に熱がこもりやすく、熱中症のリスクが高まります。また、喉の渇きを感じにくくなるため、水分補給が十分に行われず、脱水症状を引き起こしやすくなります。特に、エアコンを嫌って使わない方や、外出時に帽子や日傘を使わない方は注意が必要です。

 

② 寒さへの対応が難しい

一方、寒さに対しても高齢者は敏感です。寒いときに体を震わせて熱を生み出す機能が低下しているため、体温を維持するのが難しくなります。これにより、寒い環境に長時間いると低体温症になるリスクが高まります。さらに、血管が収縮しやすくなるため、血圧が上昇し、心臓への負担が増加することもあります。特に冬場の寒い朝、急に起き上がったり、寒い場所に移動したりすると、心臓発作や脳卒中のリスクが高まるので注意が必要です。

 

2. 外気温が高齢者に与える具体的な影響

それでは、具体的に外気温が高齢者にどのような影響を与えるのか、暑い時期と寒い時期に分けて見ていきましょう。

 

① 夏の暑さによる影響

 

熱中症:夏の高温多湿な環境下で特に注意したいのが熱中症です。高齢者は体内に熱がこもりやすく、体温調節がうまくいかないため、熱中症のリスクが非常に高くなります。症状としては、頭痛、めまい、吐き気、意識の混濁などが見られ、重症化すると命に関わることもあります。

脱水症状:暑さで汗をかいても、高齢者は水分補給を怠りがちです。喉の渇きを感じにくくなっているため、気づかないうちに脱水症状になることがあります。脱水状態になると、血液の粘度が高くなり、心臓に負担がかかりやすくなります。結果として、心不全や腎機能の低下を招くこともあります。

体力の低下:暑い日が続くと、外出や活動を控えがちになり、体を動かす機会が減ります。そのため、筋力や体力の低下が進みやすくなり、寝たきりのリスクも高まります。夏バテも重なり、食欲不振や全身の倦怠感に悩まされることも。

 

② 冬の寒さによる影響

 

低体温症:寒い環境に長時間いると、体温が35度を下回る低体温症になるリスクが高まります。高齢者は自分で体温を上げる機能が低下しているため、部屋の暖房を適切に使わなかったり、薄着をしたりすると危険です。低体温症になると、意識がぼんやりしたり、震えが止まらなくなったりと、緊急の対応が必要になります。

血圧の上昇:寒さによって血管が収縮し、血圧が上がりやすくなります。特に、朝起きたときやトイレに行くために寒い場所に移動したときなど、急激な温度変化が血圧の急上昇を引き起こし、心臓発作や脳卒中のリスクを高めます。

関節痛の悪化:寒さが増すと、関節や筋肉が硬くなり、関節痛や腰痛が悪化することがあります。これにより、体を動かすのが億劫になり、さらに活動量が減ってしまうという悪循環に陥りやすくなります。

 

3. 外気温による影響を防ぐための対策

外気温の変化から高齢者を守るためには、適切な対策が必要です。以下のポイントを参考に、日常生活でできる工夫を取り入れましょう。

 

① 夏の暑さ対策

 

室温を適切に保つ:室内の温度は28度以下を目安にしましょう。エアコンや扇風機を上手に使い、風通しを良くすることで快適に過ごせます。特にエアコンを嫌がる方には、扇風機やサーキュレーターを使って部屋の空気を循環させ、冷感グッズなどで涼をとる工夫も効果的です。

水分補給:こまめな水分補給が大切です。高齢者は喉の渇きを感じにくいので、1日を通して少量ずつでもこまめに水分を摂取するよう促しましょう。特に、スポーツドリンクなどで塩分やミネラルを補給するのも良いですね。

外出時の工夫:外出する際には、帽子や日傘を使用し、直射日光を避けましょう。また、暑い時間帯の外出を控え、できるだけ朝夕の涼しい時間に出かけるようにします。さらに、冷却スプレーや携帯扇風機などを持参することで、外でも涼をとりやすくなります。

 

② 冬の寒さ対策

 

室内を暖かく保つ:室内の温度は20度以上を目安に保ちましょう。暖房器具を適切に使い、室温が低くならないように注意します。寝室やトイレなど、普段から冷えやすい場所には、暖房器具やヒーターを設置しておくと安心です。

服装に気をつける:重ね着や暖かい素材の衣類を使い、体温を保つ工夫をしましょう。特に、首元や足元が冷えると体全体が寒く感じるので、マフラーやレッグウォーマーなどで冷えを防ぎます。また、寝るときには湯たんぽや電気毛布などを使って、快適な寝床環境を整えましょう。

ゆっくりとした動作を心がける:寒いときは、急な動作を避け、ゆっくりと動くように心がけましょう。特に、寒い場所から暖かい場所へ移動するときや、寝起きに急に立ち上がると

血圧が急に上がることがあります。例えば、朝起きたときには、まず布団の中で少し体を伸ばしたり、手足を動かして体を温めてからゆっくりと起き上がると良いでしょう。また、トイレに行く際にも、できるだけ急な動作を避けるようにし、寒い場所に出る前には暖房で体を温めておくと安心です。

 

③ 食事で体温調節をサポート

食事も体温調節に影響を与えます。夏場には水分やミネラルを補給できる食材、例えばスイカやきゅうり、塩分を含むお味噌汁などを積極的に摂りましょう。逆に冬場には、体を温める効果のある食材やスープ、鍋料理などを取り入れて、内側から体温を保つように工夫しましょう。また、適度な塩分摂取も血圧を安定させるために重要ですので、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

 

④ こまめな体調チェック

外気温の影響を受けやすい高齢者は、日々の体調チェックも欠かせません。夏場は、顔色や汗のかき方、尿量の変化など、脱水症状や熱中症の兆候がないか観察しましょう。冬場は、手足の冷えや顔色の変化、動作が鈍くなっていないかを確認し、低体温症の兆候がないか気をつけます。また、血圧の変動がある場合は、こまめに測定して記録をつけると、異常に早く気づくことができます。

 

4. まとめ

外気温は高齢者の健康に大きな影響を及ぼします。特に高齢者は体温調節機能が低下しているため、暑さや寒さに対する対応が難しく、熱中症や低体温症などのリスクが高まります。日々の生活の中で、室温の調整や適切な服装、水分補給、食事など、さまざまな工夫を取り入れることで、外気温の影響から身を守ることができます。

 

高齢者自身やそのご家族、介護に携わる方々が、外気温の変化に注意し、対策を講じることで、高齢者の健康と安全を守ることができます。季節の変わり目や気温の極端な変化が予想される時期には、特に注意を払い、いつでも元気で快適に過ごせるようサポートしていきましょう。

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