介護キラリ☆ホット

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介護施設におけるアセスメントのポイント!

みなさま、こんにちは!今日もいそいそと働いていおります!

こんにちは!今日は何について勉強していくのかな?

今日は『介護施設におけるアセスメント』についてです!

アセスメント!非常に大事な業務ですね!

では早速学んでいきましょう!

☆目次☆

1.アセスメントとは

“介護業務の中で最も重要な工程の一つ”

 

介護の初期段階、施設で生活を始めるにあたり、

一人の入居者が日常生活の中で何を必要としているのか

(施設は何を支援しなければならないのか)を考察するための調査・情報収集のことです。

 

アセスメントがなければ入居者は生活をはじめることすらできません。

どのような支援をしなければならないかが分からないからです。

 

アセスメントを行う項目は多岐にわたり、性別、年齢、病歴、身体状況、以前の生活状況、生活歴など全般的に情報収集し、一人の入居者として全体像を理解しなければなりません。施設は一人の人間の生活を支える場所ですから、日常生活全般において総合的に情報収集を行います。

 

“アセスメントは初期段階の工程であるが、終わりはない”

一人の人間の生活は変化するのです。

特に高齢者であり、何かしらの疾患を持って生活をしているわけですから、わずかな変化を見逃さずアセスメントを行い、再度全体像を理解したうえで入居者が何を必要としているのかを常に考察していきます。

 

このアセスメントを怠ると、入居者が必要としていることと、実際に行われている施設の支援が異なってきます。この差が大きくなればなるほど、入居者のその人らしい生活が失われるどころか、日常生活を送ること自体が苦痛にすらなってきます。

 

加えて、施設は集団生活の場ではありますが、一人の入居者にとっては一人の生活の場所です。施設介護のなかの個別性を見出すのは個別のアセスメントでしかありません。集団生活の一部とみなすのか、一人の人間としてみていけるのかは、アセスメントに対する意識・質の向上のみです。

 

従って、冒頭にあげた通り介護業務の中で最も重要な工程の一つであり、

アセスメントが介護業務のすべての始まりとなるわけです。

 

一人の人間がその人らしく生活するための手段であり、

一人の人間の生活を豊かにする手段であり、

一人の人間が必要としていることを探る手段であり、

施設生活を送る中での介護手段を探り、起こりうる危険性を図る手段です。

 

アセスメントの重要性を理解し、入居者の表面的な状態を捉えるのではなく、深く掘り下げて全体像を捉えていくことこそが入居者の生活を支えていく根本であることを念頭に業務に取り組んで下さい。

 

2.アセスメントシートとは

ご利用者が具体的にどのような支援を必要としているか、どのような背景を持っているかなどの情報を簡潔にまとめることができるツールです。総合的な介護方法や適切な目標設定に役立ち、ご利用者の情報をご家族、他職種などと共有するツールの役割も持っています。

 

☆アセスメントシートの目的

ご入居者からヒアリングした内容をまとめるためにあります。ですので、アセスメントシートを見るだけで、ご入居者の心身状態やそのご家族が置かれている環境、入居前の日常生活を適切に理解することが可能となります。

 

☆アセスメントシート7つの様式

・包括的自立支援プログラム

・居宅サービス計画ガイドライン

・MDSーHC方式

・ケアマネジメント実践記録方式

・R4

日本介護福祉士会方式

・日本訪問介護振興財団版方式

 

上記のような様式があります。厚生労働省のデータによれば、包括的自立支援プログラムを採用している施設サービスが多く、特養は49.3%となっています。

 

出典

厚生労働省省「介護保険制度におけるサービスの質の評価に関する調査研究事業」(2020年9月8日)

 

確かにうちの施設も採用しているね!

そうだね!独自の様式を使用している施設も多いみたいだけど、半分近くの施設は使っているんだね!

 

3.アセスメントシートの書き方ポイント

①ご入居者中心に作成

記入する内容に関しては直接聞いた内容を中心に書くことを意識しましょう。多方面からの情報収集も大事ですが、あくまでも本人のアセスメントですので、本人から得た情報を中心にアセスメントヒートを作成しましょう。

 

②誰がみてもわかる内容

メモではありません!他職種との連携をスムーズにするためにも誰がみてもわかりやすく、状況が理解できるように書くことが大切です。

 

③項目別ポイント

【食事】について

・食事形態(主食副食共に)

・摂取動作

・咀嚼動作

・嚥下機能

・摂取量

・体重変化

・食事の好み

・アレルギーの有無

 

【排泄】について

・移乗・移動 

・排泄動作 

・使用用品(リハビリパンツ・オムツなのか、パットの使用の有無)

・尿意・便意 

・失禁 

・排尿量・回数 

・排便量・回数

 

【入浴】について

・移乗・移動・入浴設備の種類

・入浴回数 

・身体の清潔状況

・出来ることの有無

 

【整容】について

・洗面動作 

・口腔清潔面 

・義歯手入れ(自身でできるのか・ポリデントを使用するのか) 

・更衣動作(協力動作の有無)

 

【基本動作】について

・体位交換(介助の必要の有無等)

・起居動作(介助の必要等の有無)

・移乗・移動(独歩・杖歩行・歩行器・車いすなのかどうか、又介助が必要かどうか)

・麻痺等の有無

 

【心理社会面】について

・視力・聴力 

・会話能力 

・認知・理解力 

・性格・生活習慣 

・精神症状 

・問題行動 

・生活環境

 

【その他】

・医療面 

・その他

 

それぞれの項目より、(○○についての△△な部分)といった具合に、ひとえに【食事】についてと言っても細分化するため、細かい部分に関しては備考欄等を作成し、詳細な内容に記載しましょう!

 

3.まとめ

本当にその人を理解するためには、なぜ?なぜ?といった考え方を持ってアセスメントを実践し、しっかりと具体的に記録することで初めて情報共有できるのです。

アセスメントを的確に取るということが、そのまま日々の暮らしに反映されることと、実際の身体状況に合わせた介助方法を提供する事ができるようになることを理解しましょう!