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介護施設における管理者とは!?役割や仕事内容について解説!

皆様こんにちは!ロマです!

こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?

今日は『特養における事務員』についてです!

そうなんですね!重要な仕事ですから気になります!

では一緒に勉強していきましょう!

 

 

1. 介護分野の施設長・管理者について

介護分野の施設では、現場で利用者のケアを行う介護スタッフや、主任を支援する副主任・リーダー、そしてチームを統括する主任の上位に「施設長・管理者」という役職が設けられています。

 

施設によって役職の名称は異なり、「施設長・管理者」以外にも「ホーム長」や「所長」といった呼称がありますが、共通しているのは施設全体の責任者としての管理(マネジメント)業務を行うことです。

 

2. 介護分野の施設長・管理者の主な役割

施設長・管理者が行う管理(マネジメント)業務は「人・物・金」に関わる多岐に渡るものです。主な役割を見てみましょう。

・利用者管理

利用者の状態(既往歴や現病歴など)と介護方針(ケアプラン)を把握し、適切なサービスが提供されているかを確認します。入居時や退去時には、利用者本人や家族との面談を行います。

 

・職員管理

介護職員の面接、採用、教育、資格や能力に応じた人員配置を行います。面談やアンケートを通じて現場の状況を把握し、問題が発生した際にはケアプランや人員配置の見直しを行います。

 

・運営管理

施設の運営方針やサービスレベルを定め、モニタリングします。法令の遵守を確認し、行政関係者との適切な関係を維持します。また、外部向けの広報活動や営業活動も行います。

 

・収支管理

利用者との契約業務、保険請求業務、経費管理を行います。介護報酬とホテルコスト(家賃、食費、共益費など)を計算し、人件費などの支出を管理します。

行政管理

介護保険事業に関する届出内容に変更がある場合は、10日以内に行政機関の介護保険担当窓口に変更届を提出します。その他、介護保険事業者事故報告書や消防計画の作成・提出なども行います。

 

 

3. 各施設の施設長・管理者のなり方

介護施設によっては、施設長や管理者になるための資格要件が設けられています。以下に、資格や要件が必要な施設の概要をまとめました。

 

特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームの責任者は「施設長」と呼ばれ、以下のいずれかの資格要件を満たす必要があります。
(1)社会福祉主事の要件を満たす者
(2)社会福祉事業に2年以上従事した者
(3)社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

社会福祉施設長資格認定講習会
全国社会福祉協議会中央福祉学院が実施する講習課程で、通信授業と5日間の集合研修で構成され、受講期間は1年間です。費用は71,000円(消費税等込み、テキスト・教材費、集合研修料、添削指導料含む)。詳細は公式HPで確認できます。

 

②介護老人保健施設
介護老人保健施設の責任者は「施設長・管理者」と呼ばれ、介護保険法第95条により原則として医師が務めることになっていますが、実際には都道府県知事の承認を得て医師以外が管理者になることが一般的です。

 

グループホーム
グループホームの責任者は「施設長・管理者」と呼ばれ、以下の両方の資格要件を満たす必要があります。
(1)特別養護老人ホームなどの施設で認知症高齢者の介護に3年以上従事した経験がある者
(2)厚生労働大臣が定める認知症対応型サービス事業者管理者研修を修了した者

認知症対応型サービス事業者管理者研修
都道府県や指定都市が実施する2日間の研修で、受講料は8,000円です。サービス提供の適切な方法や介護従事者の労務管理について学びます。

 

④小規模多機能型居宅介護事業所
小規模多機能型居宅介護事業所の責任者の資格要件はグループホームと同じです。

 

⑤その他(資格要件なし)
有料老人ホームやデイサービスなどの責任者には特に資格要件はありませんが、介護現場での経験や資格を持つ者が優遇される傾向にあります。

 

4. ほかの業務と施設長・管理者の兼務はできる?

他の業務と施設長・管理者の兼務範囲については、自治体ごとに独自の制限や基準があります。兼務可能なパターンと不可能なパターンを紹介します。

①兼務可能なパターン

次のいずれかの条件に該当する場合、兼務が可能です。

 

 

②兼務不可能なパターン

上記5つのパターンに該当しない場合、兼務は不可能です。

 

 

5. 施設長・管理者の給与・年収

求人広告に掲載された求人(2023年11月時点)を基に、管理者の賃金相場を算出しました。ただし、残業手当など変動する手当は集計から除外しているため、実際の賃金はこれより多くなる可能性があります。

また、公益財団法人介護労働安定センターが発表した「令和4年度介護労働実態調査結果」によれば、管理者の平均年収は約527万円でした。

 

6. まとめ

施設長や管理者の役割は非常に重要なものです。なりたいからと言ってなれるものでもなく、経験や知識が必要となります。かといっていなくてはいけない職種であることは間違いありません。将来的なキャリアアップの一つとして参考になればと思います。