皆様こんにちは!ロマです!
こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?
今日は『排泄介助』についてです!
大切な介助の一つですね!
そうなんです!では一緒に勉強していきましょう!
介護の仕事において、「排泄介助」は最も重要な支援の一つとされています。
排泄介助は、単に排泄の手助けをするだけでなく、皮膚や排泄物の状態を観察することで、利用者の健康状態を把握する重要な役割を果たします。
清潔に保たれない陰部や臀部は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。排泄介助の重要性について詳しく説明し、実際の介助に役立てることができます。
まず、排泄介助について説明します。
1. 排泄介助とは?
排泄介助とは、自分で排泄行為を行うことができない、または排泄機能に障害がある人を支援することです。
排泄介助は、要介護者を清潔に保つだけでなく、感染症予防にも寄与するため、介護における重要なケアの一つです。
日常生活においては、排泄のコントロールが重要ですが、排泄障害が発生すると、社会活動への参加意欲が低下したり、自己価値を否定するようになることがあります。
そのため、日頃から排泄支援を行い、コントロールを通じて、より良い日常生活を送ることができます。
排泄介助には、トイレへの移動支援だけでなく、他の種類もあります。
それでは、それぞれの種類について見ていきましょう。
2. 排泄介助の種類
排泄介助の種類には以下のものがあります!
①トイレ介助
利用者がトイレに行くまでの支援を指します。
主に歩行や立位が自立している人、安定して座れる人が対象です。
この介助は、排泄支援だけでなく、歩行時の足の動きや皮膚の状態の細かい確認の機会にもなります。
②ポータブルトイレ介助
本体、便座、排泄物用バケツ、蓋が一体となったものです。
持ち運びが可能で、トイレへの移動が困難な人のために寝室などに設置されます。
日中は通常のトイレを使用し、夜間はポータブルトイレを使用する方法もあります。
③オムツ介助
尿意や便意がない人に適しており、そのまま排泄することができます。
素材には紙タイプと布タイプがあり、テープタイプは介助者が交換し、パンツタイプは自力で履くことができます。
吸水パッドをインナーとして、オムツやパンツをアウターとして組み合わせて使用します。
④便器や尿器を使用する介助
寝た状態で尿や便を受ける容器を使用します。
尿器は男性用と女性用に分かれており、ベッドから起き上がることができない人に適しています。
使用後は洗浄し、消毒液があれば消毒することが推奨されます。
排泄介助には4つの主要な種類があります。
これらの介助には共通の注意点があり、それを理解することで、介助者と利用者の信頼関係を築くことができます。
それでは、注意すべき点について見ていきましょう。
3. 排泄介助の注意事項
排泄介助の際には以下の点に注意する必要があります!
①利用者の自尊心を傷つけないようにすること
他人に自分の身の回りの世話をしてもらうことは、多くの人にとって不快な経験です。
羞恥心や無力感、介助を受けることに対する罪悪感を感じる人もいます。
排泄に失敗した場合でも、責めたり不快な表情を見せたりしてはなりません。
逆に成功した場合は、一緒に喜び、安心できるようなスキンシップを取ることで、利用者の自尊心を守るよう努めましょう。
②できる限り自分で行うように促すこと
例えば、トイレまで自力で行ける人に対して過剰な支援を提供すると、自分でできることをしなくなり、体の機能が衰え、さらに多くの介助が必要になる可能性があります。
介助を行う際には、利用者が自分でできる部分は任せ、本当にできない部分だけを支援するようにしましょう。
③利用者を急かさないこと
腹圧が弱まっているため、トイレに座っても排尿や排便が困難な場合があります。
そのような時には、「早くして」と急かすような言葉や態度を避けるべきです。
プレッシャーが原因でトイレに行くのに時間がかかったり、行くこと自体を拒否することもあります。
そのため、出るまで待つか、必要ならお腹のマッサージをしてあげましょう。いつも出にくい場合は、かかりつけの医者や施設の看護師に相談すると良いでしょう。
④水分補給をこまめに行う
トイレに行く回数が増えることへの抵抗や、トイレの失敗への恐れから水分補給を避ける人が多いです。
水分補給を減らすと脱水症状や便秘になりやすく、体に異常をきたすこともあります。
水分摂取の重要性と、摂取しないことによるリスクを説明し、こまめな水分補給を促しましょう。
4. 排泄介助のコツやポイント
①トイレ介助
排泄のタイミングを見計らい、トイレへの声掛けを行います。
立ち上がる際のふらつきに注意しましょう。
トイレまでの導線に障害物がないか、歩行の様子を観察しながら、安全に移動できるよう見守ります。
トイレに到着後、自分でできることは自分で行い、できないことだけを手伝います。羞恥心を考慮し、迅速に対応しましょう。
可能ならば、ズボンを下げた時に皮膚の状態もチェックします。
便座に座る際、床に足がしっかりとつき、安定しているかを確認します。
排泄中は、ドアを少し開けておき、いつでも中を確認できるようにし、終わるまで外で待ちます。
介助者の存在を意識せずに排泄できるよう、静かにしておきましょう。
座りが不安定な方や転倒リスクがある場合は、便器の横で見守ります。
排泄後は、声をかけてもらうか、呼び出しボタンで知らせてもらいましょう。
トイレットペーパーをちぎったり、拭くことができない場合は、介助します。
この時、排泄物を観察して健康状態を把握しましょう。
トイレで力むと血圧が上がることがあるので、特に高血圧の症状がある人は、めまいなどが起きていないかを確認してください。
ズボンを上げるなど、自分でできることは自分で行い、できないことのみを介助します。
急に立ち上がるとふらつくことがあるので、ゆっくりと立ち上がってもらいましょう。
元の場所に戻るまでしっかりと見守ります。
到着後、体調の変化がないかを確認しましょう。
上手く排泄できたことを一緒に喜び、足腰の状態が良いことを伝えると、自信がつき、前向きになれるような言葉をかけてあげることが大切です。
②ポータブルトイレ介助
ポータブルトイレを使用する際も、自分でできるところは任せ、できないことのみを介助しましょう。
トイレの声掛けをした後、手助けしながらゆっくりと体を起こします。
体調を確認してから、ポータブルトイレまで移動してもらいます。
トイレのフタを開け、ズボンを下ろし、転倒に注意しながら便座に座ってもらいます。
この時、プライバシーを考慮し、下腹部にタオルをかけましょう。
床に足がしっかりとつき、安定しているかを確認します。
排泄が終わるまで近くで待機し、終わったら声をかけて知らせてもらいましょう。
自力でトイレットペーパーをちぎったり、拭いたりできない場合は、迅速に介助します。
トイレで力を入れると血圧が上がることがあるので、特に高血圧の症状がある人は、めまいなどが起きていないかを確認してください。
ズボンを上げるなど、自分でできることは行い、できないことだけを手伝います。
手洗い場が近くにない時は、アルコールで手指消毒をしてからベッドに戻ってもらいます。戻った後も、体調の変化がないかを確認してください。
介助者は排泄物を確認し、健康状態を把握します。その後、バケツをトイレまで持って行き、排泄物を流します。
残った汚れをトイレットペーパーで拭き取り、バケツを洗います。
室内でポータブルトイレを使用すると臭いが気になるため、早めに処理し、トイレ洗浄液を使用すると良いでしょう。
③オムツの介助について
1.オムツを交換することを利用者に伝え、介助者が腰を痛めないようにベッドの高さを調整しましょう。
2.体位交換を容易にするため、利用者に腕を組んでもらい、新しいオムツとパッドを広げて準備します。
3.声をかけてズボンを脱がせ、汚れたオムツのテープを外しましょう。動作の前には必ず声をかけることが大切です。
4.陰洗ボトルや清拭用タオルで陰部を清潔にし、新しいオムツを横にセットした後、利用者を横向きにしてお尻を清潔にします。お尻に褥瘡がないか皮膚の状態を観察し、必要な場合は保湿剤を塗布します。
5.汚れたパッドとオムツを丸めて処理し、パッドだけが汚れている場合はパッドのみを交換します。
6.新しいオムツを丸めた古いオムツの下に半分挿入し、利用者を反対向きに体位交換して古いオムツを取り出し、新しいオムツを整えます。
7.利用者を仰向けにして、オムツを整えテープを止め、脱いだズボンを戻しシワがないようにします。シワが褥瘡の原因になるため注意が必要です。
8.布団をかけて元の状態に戻し、体調に変化がないか確認し、オムツやパッドは新聞紙に包んで処理します。
④尿器の使用について
尿器はガラスやプラスチックなど様々な素材でできています。利用者の好みや介助者にとって使いやすいものを選びましょう。
男性は仰向けまたは横向き、女性は仰向けで尿器を使用し、女性はお尻にトイレットペーパーやタオルを敷くと良いでしょう。
可能な限り自力でズボンを下ろしたり尿器をあてたりしてもらい、介助者が尿器を支える場合はプライバシーを守るためにタオルをかけます。
排尿が終わるまで見守り、終了後は陰部を清潔にし衣服を整えます。
尿が溜まったらトイレに流し、尿器を洗い、尿の色や状態を確認し、消毒液があれば消毒します。
⑤便器の使用手順
便器の中にトイレットペーパーを敷いて汚れや飛びはねを防ぎ、利用者が仰向けの状態で便器をお尻の下に入れます。ゴム製の場合は空気を入れて膨らませます。
リクライニング機能があれば上体を起こし、なければ枕やクッションで支えます。
介助者が便器を支える場合はプライバシーを守ります。
排尿が終わるまで見守り、終了後は陰部を清潔にし衣服を整えます。
排泄物をトイレに流し、便器を洗い、健康状態を観察し、消毒液があれば消毒します。
5. まとめ
排泄介助の手順を理解し、利用者の排泄パターンを把握することで介助が容易になります。
利用者一人ひとりの状況に合わせた排泄方法を考え、必要な介助のみを提供し、生活の質を向上させましょう。
排泄は毎日の生理現象です。急かさず、過剰に介助せず、本人の能力を見極めて必要な介助を心がけましょう。