皆さんこんにちは!ロマです!
こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?
今日は『食事介助』について勉強していきます!
特養でも大切な介助の一つですね!
そうなんです!ですので一緒に便居していきましょう!
1. 高齢者の食事の特徴について知っておくべきこと
他人に食事を与えることは難しい作業です。特に、噛む力や飲み込む力が弱まっている高齢者の場合はさらに困難です。適切な食事介助を行うためには、高齢者の食事の特徴を理解しておくことが必要です。
①やわらかいものを好む
噛む力の低下や入れ歯の使用により、高齢者はしっかり噛まずに食べられるやわらかい食材や料理を好む傾向があります。また、嚥下力の低下により硬い食べ物がのどを通りにくくなるため、やわらかいものを好む理由となります。
②乾燥したものは飲み込みにくい
唾液の分泌減少と筋力の衰えにより、高齢者はパンやビスケット、サツマイモなど乾燥した食材を飲み込むのが難しくなります。水分を多く含む食材やとろみのある料理が食べやすくなります。
③のどの渇きを感じにくい
年齢を重ねると、のどの渇きを感じにくくなるため、高齢者が自ら水分を求めることは少なくなります。定期的に水分補給を促し、摂取量を確認することが大切です。
④濃い味付けを好む
味覚や嗅覚の衰えにより、高齢者は甘さや辛さを感じにくくなり、「味が薄い」と感じて調味料を多く使ったり、濃い味付けを好むようになります。また、食欲をそそる匂いを感じにくくなり、食欲が減退します。
⑤胃もたれしやすい
消化機能の衰えにより、胃もたれや便秘が起こりやすくなり、これが食欲不振の原因となります。
2. 食事の際の正しい姿勢
食事を提供する際は、誤嚥を防ぐために正しい姿勢を保つことが重要です。
①テーブルと椅子で食事する場合
座位を自力で保てる場合は、椅子や車椅子に座って食事をすることが望ましいです。
椅子の高さは足が床にしっかりとつき、膝が90度に曲がる位置が適切です。テーブルの高さは、腕を乗せた際に肘が90度に曲がる位置が良いです。前傾姿勢を保ち、椅子から落ちないようにクッションで支えることを推奨します。
②車椅子を使用する場合
フットレストから足を下ろし、床に足の裏がつくようにします。足が浮いていると、食事の姿勢が崩れやすくなります。
③リクライニング車椅子の場合
リクライニング車椅子を使用する場合は、身体の状態や希望に合わせてリクライニングの角度を45~80度に保ちます。ティルト機能がある場合は、先にティルトで角度をつけ、その後リクライニングの角度を調整します。
④ベッドで食事する場合
ベッドでの食事は、身体状況に合わせて行います。リクライニングの角度は45~80度に保ち、ベッドをフラットにしてから背ボトムの接続部分にお尻を置き、足側も少し上げてから角度を調整します。膝の下にクッションを挟むと姿勢が楽になります。
顎を引けるように、首から後頭部にクッションや枕を挟むことで、誤嚥を防げます。
3. 食事を始める前に行うべきこと
食事は、リラックスして楽しんでいただくための状態が理想です。食べ始める前に準備しておくべきことをお伝えします。
①排泄を済ませる
食事に集中するためには、まず食事前に排泄を済ませることが重要です。
トイレに途中で行く必要があると、食事を中断しなければならないことがあります。また、部屋に設置されたポータブルトイレを使用した場合、排泄物の臭いが部屋に残り、食事を続けることが困難になることもあります。便意や尿意がないかを確認し、ポータブルトイレを使用した後は臭い対策をしてから、すっきりとした状態で食事を始められるようにしましょう。
②食事しやすい環境を整える
テレビがついていると、それに気を取られて食事に集中できなくなることがあります。食事を始める前にはテレビを消しましょう。
部屋が静かすぎると緊張することがあるため、リラックスできる音楽を流すことも効果的です。
③口の中を清潔にする
食事の直前には、うがいや歯磨きをして口の中を清潔に保ちましょう。
特に嚥下障害のある高齢者の場合、口の中が不潔な状態で誤嚥すると、細菌が気管に入り込み、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
食事前に口をきれいにし、舌苔を取り除くことで、味覚が敏感になり、唾液の分泌が促され、食べ物を飲み込みやすくなります。
嚥下障害が顕著な高齢者は、食事前に口腔清掃を行うことが推奨されます。
④唾液の分泌を促すトレーニングをする
食べ物を詰まらせたり、むせたりすることが多いと、食事に対する苦手意識が生じることがあります。食べる前に嚥下体操や口腔体操を行い、スムーズに食べられるようにしましょう。
手を清潔にする
一般的にも食事前には手を洗うことが推奨されますが、風邪予防のためにも重要です。認知症のある方は、手で食べ物をつかむことがあるため、特に注意が必要です。
その時の身体状況に応じて、濡れタオルやウェットティッシュで手を拭くことも有効です。
⑤安全な姿勢を確保する
誤嚥による肺炎を防ぐためには、飲み込んだ食べ物が気管に入らないようにすることが重要です。高齢者の状態に合わせて、適切な姿勢を取らせましょう。
⑥献立を説明する
「おいしいですね」「これは○○の味がします」と言いながら献立を説明し、食欲をそそりましょう。食べ物の好き嫌いを事前に把握しておくと、苦手なものでも工夫して食べてもらえるようになります。
4. 食事介助の方法
食事の準備ができたら、食事を始めます。高齢者の身体状況や性格によって異なりますが、基本的な手順を覚えておけば、応用はその都度行えます。食事介助の基本的な手順を紹介します。
①安全な体勢を確保し、エプロンをかける
食べこぼしで衣服を汚さないように、介護用エプロンをかけましょう。
②介護者が隣に座る
介護者は患者さんの隣に座り、同じ目線で介助を行います。立ったまま介助をすると、患者さんが誤嚥しやすくなるため、避けましょう。
③食事の前に水分補給をする
食事を始める前に、お茶や水で水分補給をしましょう。口が潤うと、食べ物を飲み込むのがスムーズになります。
④水分の多いものから介助する
食事を始める際は、汁物など水分の多いものから食べ始めます。これは、唾液の分泌を促し、食べやすくするためです。
⑤主食・副食・水分を交互に介助する
料理の温度に注意しながら、主食、副食、水分をバランス良く交互に介助します。一回の量は少なめにし、スプーンは下から差し出し、口の奥まで入れないようにします。
⑥食事の急ぎは避ける
食べたものがしっかりと飲み込まれたことを確認してから、次の食事を提供する。急いで食べると誤嚥や喉の詰まりのリスクがあるため、注意深く行動する。
介護者のペースではなく、高齢者のペースに合わせることが大切。
⑦食事の終了後は摂取量をチェック
食事を終えたら、食べた量を確認し、それから片付ける。
定期的に食事の摂取量をチェックすることは、高齢者の健康状態を理解するのに重要である。
⑧口腔ケアでリラックス
食事の後は、歯を磨いて口内を清潔に保ち、リラックスできる状態で休むようにする。ただし、食べ物の逆流を防ぐために、食後すぐに横になることは避ける。
5. まとめ
食事の時間は、介助の方法によって、高齢者にとって楽しい時間にも苦痛な時間にもなりえます。
特に、自由に外出したり趣味に没頭することが難しい高齢者にとっては、食事が楽しいかどうかが生活の質に大きく影響する。美味しい食事を楽しみ、毎回の食事を待ち望むことで、生きがいを感じ、自立心や前向きな気持ちを育むことができる。
高齢者の気持ちに寄り添い、「どうしたら美味しく食べてもらえるか」を考えながら、適切な介助を心がけることが大切であります。