皆様こんにちは!ロマです!
こんにちは!ロマ子です!今日は何について勉強していくのかな?
今日は特養における『入浴』について勉強していこうかと思います!
『入浴』ね!特養のメインの仕事の一つだね!
では勉強していきましょう!
1. 入浴の基準
特別養護老人ホームにおける入浴については、指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準(平成十一年厚生省令第三十九号)にて定められています!
※便宜上、今後は「基準」と記載します。
・設備について
基準 介護第三章設備に関する基準の第三条第三項にて
「浴室は要介護者が入浴するのに適したものとすること。」と定められております。よって利用者の身体状況や本人が維持できる体位等で入浴が可能な入浴設備が決まってきます!
各特養にどのような設備があるのかというと
①一般浴(個浴)
②機械浴(リフト浴)
③特別浴槽(特浴)
④ミスト浴
等が一般的かと思います。
①一般浴(個浴)
一般的な家庭で使用されている浴槽を使用した入浴方法です。(個浴・家庭浴と呼ばれることもあります。)最近の特養では多く導入している設備です。以前は大浴場のような設備に皆様と入ることが多かったですが、ユニット型特養の増加に伴い、増えてきております。
浴槽自体が家庭にある浴室と同じである為、両手足を伸ばすと浴槽の淵に触ることが出来るため、大浴場のようなタイプよりも沈みにくかったり、溺れにくかったりします。また、介助する際も多くの施設ではマンツーマンの対応になる為、見守り等対応がより手厚い形です。
②機械浴(リフト浴)
リフト浴とは、キャスターがついた入浴用車椅子に座った状態で入浴する方法です。個浴では座位は保持できるものの下肢筋力の低下により対応が出来ないような方が対象となります。
機械の操作音が伴うため、利用者にとっては不快になる可能性があったりと、馴染みが無い入浴方法になります。
また、座位が不安定な方は特に浴槽の中で体が傾いてしまう可能性があるので、安全ベルトを着用し、常時見守りをする必要があります。また、利用者にとっては馴染みの無い入浴方法であるため、しっかりと説明をしながらが、入浴を勧めていく必要があります。
③特別浴槽(特浴)
特浴とはストレッチャーに寝た状態で入浴ができる方法です。重度の障害をお持ちでも入浴ができるため、多くの方が入浴できる方法です。
しかしながら、リフト浴と同じで、機械の操作音が伴うため、利用者にとっては不快になる可能性があったりと、馴染みが無い入浴方法になります。また利用者は寝ている状態での入浴となるため、天井以外は状況がわからなくなりますので、より一層不安感はあるかと思います。また、寝たまま入ることから、体が浮力の影響を受けやすく不安定になりやすい為、安全のためのベルトは必ず着用します。
利用者にとっては馴染みの無い入浴方法であるため、しっかりと説明をしながらが、入浴を勧めていく必要があります。
④ミスト浴
ミスト浴もストレッチャーに寝た状態で入浴ができる方法です。密封されたドーム内に微粒子シャワーを噴射することでお湯に包まれる感覚で、湯船に入らなくても全身が温まり、同時に湯船に入らないため、体への負担が少ないのが特徴です。また、湯船に入るタイプでは無いため、溺れてしまうリスクは少ないです。一度私も体験したことがありますが、非常に温まります。湯船に入っている時と遜色ないぐらいの温まり方です。
以上のような設備が特養にはあるかと思います!
・回数について
入浴の回数は第4章の運営に関する基準の第十三条第二項に記載があります。
「指定介護老人福祉施設は、一週間に二回以上、適切な方法により、入所はを入浴させ、または清しきしなければならない。」
となっておます!
特養の利用者は1人で入浴することが難しい利用者が多く、入浴自体もかなりの確率で負担がかかる行為となります。お風呂に入ること自体が身体に悪影響を及ぼすこともあります。故に入浴をすることができない利用者に対しては、『清拭』という『入浴』と同等の扱いとする介助があります。入浴が困難な場合は清拭を行う必要があります。
2. 入浴時の注意事項
入浴は高い介助技術が必要な介護サービスとなります。入浴介助には着替えの介助も入ってきます。着脱介助は体が不自由の方に対しては簡単なものではありません。『脱健着患』という言葉通りの対応をしても困難な場合があります。注意すべき点についてまとめてみましょう!
※『脱健着患』これに関しては後日またお話できればと思います。
・水場であるため、転倒等には注意が必要。
・入浴時の姿勢に注意。(溺れてしまう可能性有)
・着脱介助時の無理な介助に注意。(骨折や皮膚表皮剥離等発生する可能性有)
・血糖値の変化に注意。
→体調の優れない日や寝不足、空腹時の入浴では低血糖が発生する可能性が有る。
簡単にあげただけですが、考え出したらもっとたくさんあります!
正直、入浴介助は特養の介護の中でも、非常に難しいサービスの一つです。
一つ一つの動作に気を配る必要があり、なおかつできる限りの自立を行なっていただく為にできることは自分で行なっていただくように促す必要があります。これだけでも、『入浴』という行為が私たちでは考えられないような『複雑な生活動作』ということがわかります。
できる限り事故がないよう、細心の注意を払ってサービスを行いましょう。
3. まとめ
特養におけるサービス全てに共通するものとして
「指定介護老人福祉施設は、施設サービス計画に基づき、可能な限り、居宅における生活への復帰を念頭に置いて、入浴、排泄、食事等の介護、相談及び援助m、社会生活上の便宜の供与、その他の日常生活上の世話、機能訓練、健康管理及び療養上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるようにすることを目指すものでなければならない。」と基準 第一章 趣旨及び基本方針の第一条の二に記されております。
上記のことから、利用者が出来ることを職員が奪ってしまうことはダメです!出来るだけ自分でできることを継続していく必要があります。
また、その中で、入浴という行為は多くの危険が伴う行為であり、合わせて、人前で裸になるということ自体も、非常に尊厳に関わる行動になります。軽い気持ちで対応することで、大きな事故や利用者個人の尊厳を傷つけてしまうこともあります。
しかしながら、入浴自体は、本人の衛生状況を保持し、健康な心身を保つためには必要不可欠なものです。
一つ一つの行為にしっかりと意識を向け、利用者に対してより良いサービスを提供していくことを意識していきましょう。
今後、入浴介助についてより深く説明していければと思います!