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特別養護老人ホームの申し込みの仕方!必要書類や待機中のサービス利用について!

皆さんこんにちは!今日もいそいそと働いております!

こんにちは!今日は何について勉強していくのかな?

今日は『特別養護老人ホームの申し込みの流れ』についてです!

これは気になりますね!

色々必要なものだったりもあるので説明していければと思います!

では、勉強していきましょう!

 

 

特別養護老人ホームの申し込みの流れ

特別養護老人ホームへの入所申込は平成27年より基本的には要介護3以上の認定が出ている人のみ可能というように変更されております。要介護度1・2の方に関しては特例条件に該当しない限りは基本的に申し込みが出来ません。

また、要支援1・2の方に関しては短期入所生活介護の利用は可能ではありますが、特別養護老人ホームへの入居はできません。

そうなんだよね!要介護3以上じゃないと入れなくなったんだよね!

そうそう!でも特例条件というのは何なのかな?

1.申し込みにあたる特例条件とは?

特例条件は4つあります。以下の通りです。

 

認知症であることにより、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られ、在宅生活が困難な状態である。 


②知的障害・精神障害等を伴い、日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られ、在宅生活が困難な状態である。 


③家族等による深刻な虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態である。 


④単身世帯である、同居家族が高齢又は病弱である等により、家族等による支援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が十分に認められないことにより、在宅生活が困難な状態である。

 

このような条件に該当する場合は要介護1もしくは要介護2の方でも特別養護老人ホームへの申し込みは可能となります。

 

そうなんだね!確かにこの条件の方って結構いらっしゃるよね!

そうね!結構困っている人多いもんね!

申込の条件は分かったけど、具体的にどうやって申し込むんだろう?

ではこれから、具体的な申し込みについて勉強していきましょう!

 

自分の家族が特別養護老人ホームへの入居を検討するにあたり、どのように進めていけばいいか分からず、不安な方も多いと思います。実際にどのように進めていけばいいのか、また『待期期間が長い』という話や噂もあるのでその時にどのようなサービスを利用できるのかについて説明していきます!

 

2.特別養護老人ホームへの申し込みの流れについて

特養への申し込みに関しては概ねどこの自治体も同様ではありますが、申込方法が異なる自治体もありますので、注意が必要です。流れに合わせて申し込み方法についても説明いたしますので、一緒に勉強していきましょう!

①施設見学・資料請求

まずは、どの施設へ入居を希望するのかを自身・家族等で決定していただきます。そのためには、希望する地域にどのような施設があるのかを調べる必要があります。たくさんの施設があり、正直迷ってしまいます。特に資料を請求した場合、パンフレットが届くと思いますが、パンフレットって素晴らしく綺麗に見えるのです!ですのでここで私がおすすめするのは、

 

ぜひ希望する施設を実際に見に行ってください!

 

実際に見るのとパンフレットで見るのでは雰囲気もそうですし、綺麗さ等も全然違います!パンフレットってめちゃくちゃきれいに写真撮って作ってるので、正直雰囲気等は全然わかりません。もし、時間が取れるのであれば実際に見に行って雰囲気を感じてください。

 

また、見学の申し込みについては、必ず事前に電話連絡をしましょう。突然の訪問でも対応できることもあるとは思いますが、不明な点等聞きたいことも多いと思いますので、しっかりと日程を合わせて相談するのが良いと思います。

 

②問い合わせ後の必要書類の提出

施設見学、お問い合わせが終わり、入所を希望する施設を決定したら、申込に必要な書類を準備します。提出に必要な書類は各施設・自治体によって変わる場合がある為、しっかりと事前に確認しましょう。また、書類の提出については自治体によっては提出方法がことなります。提出時も注意が必要です。

 ②-1 各施設へ直接提出

この方式が、最もスタンダードかと思われます。各自治体が発行している申し込み書式へ記載を行い、申込を希望する施設へ申込書を提出する形になります。(郵送でも可能かどうかは各施設へ確認が必要となります。)

 ②-2 申し込みセンター等への提出

この方式をとっている自治体もあります。このような方式の場合、毎月提出期限があります。提出期限を過ぎてからの提出になると次月分の申し込みになりますので提出期限はしっかりと確認し、忘れずに提出しましょう!申し込みセンターへの提出が終わると、センター側が各施設へ申込書を送付する形となります。

 

各施設へ申し込みが完了すると、申込の順位が分かるようになります。各自治体によって審査の指針があり、その基準により申し込みの順位が決まってきます。申し込みの順位は各施設へお問い合わせしていただき確認することはできるかと思います。また、施設によってはお申し込みされた方へ現在の申し込みの順位を報告する施設もありますので、ここは確認しておいた方がよいかと思います。

 

③面談

申込の順位が上がり、施設入所への候補者になると、施設より連絡が来ます。希望に変わりがなければ、入居希望者と面談、重要事項の説明、健康診断書の作成、提出などを行います。

健康診断書に関しては、受診する医療機関によって、作成に係る時間が変わります。概ね1~2週間程度は最低でも見ていた方がよいかと思います。長いところになるともっとかかることもありますのでお気を付けください。

 

④入所の可否決定

必要書類が整ったら、各施設では入所判定会議が開催されます。この会議にて入所の可否が決定します。入所が可能と判定された場合、施設に空室が出来るまで、待機。空きが出次第、入居となります。入居日の調整を実施し、再度重要事項説明、契約書を交わし、施設への入居となります。

万が一、判定会議で不可と出た場合は、再度健康診断のやり直し等が発生する可能もあります。その際は、なぜ不可だったのかはしっかりと確認し、どのような対応を今後すべきかは相談しましょう。

 

3.特別養護老人ホームの申し込みに必要になる書類とは

必要な書類は一般的には以下の書類になります。

・入所申込書(各自治体・施設によって書式は変わります。)

介護保険証のコピー

・介護認定調査票のコピー

・健康診断書

・住民票

・戸籍謄本

・印鑑証明書  等

あくまでも各自治体・施設によって変わってきますので、必要書類についてはしっかりと施設見学・お問い合わせ時に確認しましょう。

 

4.入所の候補者になるまでの期間

これに関しては、各自治体の申込人数によって変わってくるため、一概には言えません。正直、施設側としても、施設に空床が出来るのはなかなか読むことが出来ません。理由としては、そもそも施設の居室に空きが出来るという場合が、

・どなたかがご逝去されてしまう。

・どなたかが長期でご入院してしまい、契約が解除となる。

ぐらいしかあまり発生しません。中には、他施設への移動等も起こり得ることではありますが、頻繁に起こる事ではありません。こればっかりは読むことはできませんので、明確にこれくらい待つというのは何とも言えません。

しかし、入所要件が前述の通り要介護3以上に引き上げられた為、以前より申し込みの人数は減っていることは事実です。長い期間お待ちになるイメージではありますが、タイミングが合えば1~2か月で入居される方もいらっしゃいますし、半年から1年お待ちになられている方もいます。正直どうなるかが全く読めません。

 

5.候補者になる為に出来ることとは

入居候補者になる為に出来ることがいくつかあります。必ずしも候補者に慣れるということではありませんが、やらないより、やった方がいいことではあります。出来る範囲でやってみましょう。

①申し込む施設を増やす

自治体によって申込できる施設数があると思いますが、概ね申込施設数に制限はないかと思います。横浜市などは『5施設まで』という縛りがあったとは思いますが、ほかの自治体はあまりないかと思います。ですので、単純に候補者になる確率を増やすには、母数を増やしましょう。1施設申し込んで待っているより5施設・10施設申し込んだ方が、候補者になる確率は高くなります。チャンスが1施設より多いのです。なので、早く入居したい方に関してはこの方法が一番確率を上げるには良いかと思います。

ただ、私としては、前述の通り、施設見学はして欲しいと思います。出来る限り、施設に赴いて雰囲気だけでも感じて欲しいです。

 

②個室という選択肢

現在の特養には従来型特養・ユニット型特養と呼ばれるものがあります。違いはいずれブログでも取り上げたいと思いますが、分かりやすく言うと『個室』か『個室じゃないか』が大きいと思います。詳しく説明するともっと違いはありますが、今回はここに焦点を当てましょう。

まず、個室=居室代(滞在費)が高いです。それは当たり前のことで、病院とかと同じです。個室じゃないと料金は安くなります。料金が安い方が申込者が多い傾向にある為、従来型の特養よりはユニット型の特養の方が、利用料金が高くなるため、申込者の人数は少なくなります。これは自治体によっても変わるので、一概には言えませんが、私の働いている自治体ではその傾向にあります。調べてみるのも一つかと思います。

 

③申込施設の範囲を広げる

誰もが近くの施設に入りたいと考えます。働く側としても、ご家族が近くにいてくれる安心感はあります。私の主観ですが、入居するなら近くの施設が一番いいと思います。やはり、遠いと面会もおっくうになりますし、何かあってもすぐに駆け付けることが出来ませんので、あまりお勧めはしません。

しかし、急いで入居を希望される場合は、現在の自治体から離れたところへの入居も視野に入れてみるといいかもしれません。

 

6.待機の仕方

入居をすぐに希望されても、特養の性質上、明日明後日での入居は現実的に厳しいものがあります。最低でも1ヵ月は見ておく必要があります。

その間自宅での待機が厳しい方も中にはいるでしょう。ではその時に利用できるサービスはどのようなものがあるかについて説明します。

 

ショートステイ(短期入所生活介護)を利用する

特養などのショートステイを利用するのは一つの案です。1泊2日から最大30日まで連続で使用できます。また介護保険上、1日帰宅すると再度30日連続でショートステイを利用することが出来ます。それえお『ロングショート』と呼びます。ただし、そもそも施設に居室の空きがなければ利用できません。イメージは『ホテル・旅館の予約』と同じです。空きがなければ利用はできません。一度ケアマネージャーに相談してみましょう。あと、注意してほしいのが、利用できる日数などは介護度によって変わります。その日数を超えてしまうと、自費(保険が使えなくなる)が発生します。要介護3以上で他のサービスを利用していなければ概ね問題ないかとは思いますが注意が必要です。

 

②有料老人ホームという選択肢

有料老人ホームへ一時的に入居するのも一つの案です。ただ、一般的には費用が特養よりかかります。なかなか簡単に選択できるものではありません。中には入居費用等の発生がない有料老人ホームもある為、一度選択肢の中に入れて検討してみるのもありかと思います。金銭面に関してはしっかりと検討しましょう!

 

③在宅サービスを利用し自宅で待機

これも一つの案です。自宅に訪問に来てくれるサービスは数多くあります。また、介護用品、例えばベッド・手すりなども設置する事が可能です。

訪問介護

訪問看護

・訪問入浴

・デイサービス

まだまだ、たくさん在宅サービスはありますので、自宅で在宅サービスを受けながら待機している方も非常に多いです。一度ケアマネージャーに相談しましょう。

 

7.Question!

①入居拒否になった時どのような理由ですか。

大きな理由としては、施設で対応できない医療行為がある場合です。それ以外ではあまり拒否することはありません。

 

②どれぐらい待ちますか?

前述の通り、正直分かりません。

 

③早いもの順ですか?

それはありません。あくまで、本人の身体状況・生活環境が加味され、申込の順位が決定されます。しかしながら、申込をしていないと、候補者になることはあり得ませんので、希望されるようであれば、早く申し込みをしておく必要があります。

 

8.まとめ

特養の入所の流れはそこまで難しいことではありません。しかしながら、入居までのスパンを考えると、すぐに入居できるような施設ではありません。事前の準備が必要になります。『まだ大丈夫』ではなく早めに準備を進めていくことが大切です。いざという時に困る前に早めの準備を!